ブログ

モールテックスは経年変化する?耐久性や柔軟性について解説


経年変化という言葉を皆さん聞いたことがありますでしょうか?

「経年変化」とは年月が経つにつれて、素材が持つ風合いや見た目が変わっていくことを言います。

ブラックチェリー材の天然木家具で例えるなら、最初は淡いピンク色の色味をしていますが、

主に紫外線などの影響で次第に濃い赤褐色に変わっていきます。

本革も紫外線の影響で革に含まれるタンニンが化学変化で色が変わり、

傷やシミもつきにくくなる” エイジング”を楽しむことができますよね。

モールテックスも同様に経年変化で風合いや見た目が変わっていきます。

今回のコラムでは、モールテックスの経年変化と、

モールテックスの持つ耐久性や柔軟性などの機能面についてお伝えいたします。

目次

✔︎経年変化と経年劣化
✔︎モールテックスの機能性
✔︎モールテックスの経年変化
✔︎モールテックスに欠かせない保護剤
✔︎まとめ


経年変化と経年劣化

経年変化と同じような言葉に経年劣化という言葉もあります。

経年劣化とは時間の経過とともに物の品質が下がることを言います。

畳を例にすると、初めのころは良い色味でい草の香りもしますが、

次第に黄色く色褪せていき、ところどころで傷みも生じてきます。

普段気を付けて使っていても、長年の摩滅や汚れ等の損耗の蓄積で劣化していきます。

経年変化のほうは、前項でもお伝えした通り、

素材が持つ風合いや見た目が変わっていくことを言います

使い込めば使うほど味が出て、愛着もわいてきます。

ただ、モールテックスを含め、天然木家具にしろ革製品にしろ、

素材というものは長い年月の経過で必ず変化が起きます。

メンテナンスを欠かさずに大事に使っていけば、色味の変化を楽しみながら長く使える反面、

メンテナンスをしないままに使い続けると、傷んだ状態での使用で劣化も起きていきます。

素材に手間をかけるかかけないかで、色味が増す経年変化か、品質が下がる経年劣化、

どちらか一方に転がると思います。


モールテックスの機能性

モールテックスには5つの優れた機能性を兼ね備えています。

5つの特徴とは、柔軟性・強靭性・防水性・不燃性・デザイン性で、

それぞれひとつずつお伝えいたします。

①柔軟性
モルタルと材料はほぼ同じなのですが、アクリル樹脂を混入することでセメントの質感を
持ちながらも、曲げ・たわみに対して非常に強いモルタルになります。
この柔軟性のおかげで従来のモルタルではありがちだった角の欠けや表面の削れが少なくなりました。また、自身の乾燥で割れることなく、下地の撓みに追従する性質もあります。
(※下地の構造的な動きには注意が必要です。)

 

②強靭性
モールテックスの厚みは約2~3mmになります。
にもかかわらずその強度はコンクリートの1.5倍程度の表面強度が発揮されます。
なので、家具だけでなく、洗面台やキッチン・屋外など、様々な場所で仕上げることができます。
ただ、強度はあっても、鋭利なもので強く引っかいたり、重く硬いものを上から落とすと、
傷や欠けは起きてしまう可能性はあります。

 

③防水性
約2~3mmの水を通さない層をつくることで、水にも大変強い左官材になります。
実は、通常のモルタルについては、あまり防水性がありません。
ですので従来のセメント系材料で扱えなかった水廻りに対応することができ、
洗面台やキッチン・屋外など、様々な場所で仕上げることができます。
一つ注意点があるのですが、防水性は高いモールテックスでも、
付いてしまった水や飲み物などの液体をそのまま放置してしまうと、
染み跡がついてしまうので、放置せずにすぐに拭き取りましょう。

 

④不燃性
国が定める不燃認定を受けており、火災に対する安全性の高さを認められた建築材料です。
火災が起きても燃え広がることはなく、有毒ガスなども発生しません。

 

⑤デザイン性
高いデザイン性と豊富なカラーがあり、標準色だけでも64色ございます。
左官仕上げする職人さんの腕によって仕上りが左右され、表情が変わってきます。

カラーチャートのより詳しいことついては下記のボタンよりご覧ください。

以上の5つの機能性を兼ね備えていることから、

家具や建築との相性も良く、長く使っていく上で申し分ないと言えます。

ですが、どんなものにしろメリットがあればデメリットもあります。

モールテックスには良い特性がたくさんありますが、

汚れには弱いという特徴があります。保護材を施せば防汚性は上がりますが、

素の状態ですと汚れはつきやすいです。

また、厚さ2~3mmの薄塗りと言っても、モルタルに近い素材ですので、

ダイニングテーブルやTVボードなどの家具ですと、それなりに重さもあります。


モールテックスの経年変化

では、モールテックスの経年変化について語っていきたいと思います。

結論を言いますと、モールテックスも手間をかけるかかけないかで、

経年変化、もしくは経年劣化が起きてしまいます。

モールテックスは天然木家具と同様にメンテナンスが必要な素材となります。

日々のお手入れや定期的なメンテナンスをすることによって、

長く使うことができるモールテックスですが、

天然木家具と同様に艶感が増し、味わい深く変化していくのも楽しみの一つです。

次の章で詳しく説明しますが、モールテックスには大まかな仕上げ材が2種類あります。

モールテックスの表面をオイル系で仕上げる浸透性タイプと、

ニス系で塗って表面をコーティングする被膜性タイプになります。

経年変化を楽しむならオイル系で仕上げる浸透性タイプの方となります。

ニス系の被膜性タイプは、モールテックスの表面を薄い塗膜でコーティングするので、

モールテックスそのものの素材感を味わうことができなくなってしまいます。

オイル系の浸透性タイプですと塗膜を張らずにモールテックスの中へと浸透していくので、

素材感を楽しむことができるのです。

逆に、日々のお手入れや定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、

モールテックスの表面上は汚れや染みが蓄積していき、傷んでいきます。

前章でもお伝えしましたが、もともと素のモールテックスには防汚性はなく、

汚れはつきやすい素材となります。

綺麗な状態を保たせて使い続けるには、日々のお手入れと定期的なメンテナンスが必要と言えます。

次の章では、モールテックスに欠かせない保護材についてお伝えいたします。

▲モールテックスについてしまった水染み

モールテックスに欠かせない保護剤

モールテックスには大きく分けて2種類の仕上げ方があります。
オイル系で仕上げた浸透性タイプと、
ニス系で仕上げ、表面をコーティングする被膜性タイプになります。
そして、お手入れ用に2種類の汚れ防止剤があります。

オイル系浸透性タイプ

【レペルオイル】
屋外で使用しても紫外線によって黄変せず、天候の変化による影響を受けない
高性能素材を主成分とするもので、屋内外でも使用可能。
油に対する優れた撥油性、水滴、油滴が表面張力で珠状になる効果があります。
適切な時期に塗り直す必要がございます。

オイルOH
一部成分を燃焼処理し、乾燥剤(シッカチーフ)によって変成、脱色された天然オイルに、
撥水・撥油成分を含む硬化剤を混合させた保護剤。
天然素材で、塗布後は元の色より濃い色に変化するので、注意が必要です。
こちらも適切な時期に塗り直す必要がございます。
屋内外に使用可能(屋外は一時的なものの場合)

■ニス系被膜性タイプ

【ビピュール】
ビピュールは2液の水性塗料で2回塗りの保護剤。ウレタンと同じような塗膜タイプで、
水や汚れに強く、日頃のメンテナンスを必要としない保護剤となります。
光沢感については、ツヤあり・半ツヤ・ツヤ消しがあります。
膜を作るので、手触りや色合い・風合いに、オイル系とは違いが出ます。
屋内のみ使用。

【ポリタン】
ビピュールと同様に2液性で、メンテナンスを必要としない塗膜タイプ。
ツヤありとツヤ消しの2種類があり、ツルっとした手触りで、
色合い・風合いに、オイル系とは違いが出ます。
ビピュールもポリタンも、傷などがついてしまった場合は、
その膜を全てはがして、再塗装が必要になります。
屋内のみ使用。

■お手入れ用汚れ防止剤

【フィニッシュSA
天然石鹸を作るためのオイルに疎水材を添加した保護剤。
ニオイは少なく、取り扱いしやすい保護剤になります。
継続して毎日の手入れに使用することで防汚効果が高まっていきます。
塗った際は濡れ色になりますが、乾燥すると元の色に戻ります。
屋内のみ使用。

【ビールワックス】
ビールワックスとは汚れがモールテックスの中に侵入することを遅らせることができる、
天然植物性オイル、テレピンオイル、蜜蝋をベースとした、ペースト状のワックスです。
保護効果や撥水性が増し汚れが付きにくくなります。 
浸透系タイプで仕上げた後での併用では若干ですが濡れ色になります。
被膜系タイプで仕上げた後でもビールワックスを塗ることができます。
屋内のみ使用。

▲レペルオイル
▲フィニッシュSA
▲ビールワックス

弊社ではレペルオイルを数回塗布した後にビールワックスで仕上げております。

日々のお手入れではフィニッシュSAを使用します。

原液のまま使ってもいいのですが、水で希釈した溶液を日々のお手入れで

お使いになられるように推奨しています。

毎食後に、この水で薄めたフィニッシュSAでテーブルをお手入れすることで、

その都度コーティングされ、いずれ強い汚れ防止効果を発揮してくれるようになります。

ビールワックスはどんな保護剤で仕上げた後でも併用して塗ることができる保護剤で、

かなりの撥水性・撥油性があります。

年に3~4回ほど塗っていただくと、長く綺麗に保つことができます。

ただし、気を付けていただきたいことがあります。

ビールワックスを塗った直後や塗ってまだ日が浅い時に、

熱いマグカップや鍋を直置きで置いてしまうと、

その部分だけビールワックスが溶けてしまい、染みになってしまう可能性があります。

塗って間もないうちは、コースターなどを敷いた上で置くようにしましょう。

▲モールテックス家具のお手入れ方法の動画

フィニッシュSAとビールワックスを使ったお手入れ方法についての動画です。

是非ご覧いただければと思います。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

モールテックスも天然木や革製品と同じように、経年変化で風合いが変わる素材となります。

ただ美しく変化するか、汚れや傷みで劣化するかは、手間をかけるかかけないかによって決まります。

愛情をもって育てていくように手間をかければ、美しさを保った状態で、末永く使えると思います。

モールテックスに限らず、どんなモノでも大事に使おうという気持ちが大事ですね。

 


来店を希望の方は、来店予約をおすすめしております。また、モールテックス家具は弊社のオンラインショップでも購入できます。

来店予約の方&オンラインショップでの購入の方はコチラから↓

******************************

*:..。o○ 家具から始める家づくり ○o。..:*
LEAF  VILLAGE リーフ大阪狭山ショールーム
〒589-0013 大阪府大阪狭山市茱萸木6丁目1946番
tel:072-284-7144  fax:072-284-7145
■営業時間:10:00~18:00
■定休日: 毎週水曜日・木曜日
■mail:info@leaf-web.com
■家具のオンラインショップはこちら:https://leaf-web.com/products

オーダーキッチンのお見積りはこちら:https://leaf-web.com/utile/estimate/

******************************